Bladeという心意気、斬り捨てられるのか！？

ゲームの主人公やニックネーム登録をやるたびにお気に入りの名前ってみなさんあると思うんですけど、その名前ってどんな意味を持ってます？

自分のあだなだったり、自分の好きなキャラクターの名前や変名だったりするのが一般的かと思うのですが、自分の場合、

「こうありたい姿」

という理由である名前を使っています。

ある名前、その名は「Blade」。
元々は、「サイバーナイト」というSFファンタジー小説（角川文庫かな？）のあるキャラクターがお気に入りでその名前でした。

そのキャラクターと小説の簡単な説明をすることにしましょう。
近未来の話で、いわゆる人型ロボットが登場するSFファンタジー。未来の銀河系では、人類が様々な星に住んでいて、今の地球内で起きている様々な問題を銀河系規模で展開しています。主人公たちは、その中で人型ロボットを操る傭兵なのですが、とある作戦撤退中に宇宙船でワープして逃げたら、地球圏から恐ろしく遠い銀河に飛ばされてしまい、そこから地球圏にがんばって帰るというお話です。
まぁ、いろいろ事件は起こっていくのですけどその部隊の隊長の名前が「ブレイド」というのですわ。この隊長、頭がきれて・沈着冷静・強い決断力・高い戦闘能力・勇敢な精神とまぁ理想的なリーダーなんですね。まあ、設定だと年齢が30代後半なんで、前線の指揮官として脂ののった感じでさあね。

「つまり、そんな人間にキミはなりたいんだね？」

と、思った人は不正解。最初は、そうだったと思います。しかし、今は違うからです。

あ、ちなみにこのリーダーが完璧でかっこいいから好きなのではないです。実は、部下の見ていないところでとても人間臭いんですよ。
この話は、近未来なのでクローン技術で人間の複製を急速に作ることができます。しかし、その頭の中は空っぽという設定になっていて、ある人が脳（記憶？）のコピーデータをとっておいてその内容を移すと同じ人間が出来上がるという設定があるのです。
つまり、ゲームで言うところの復活が行えるんですね。で、主人公たち傭兵は、請けた仕事が終わるまでは死んでも強制てきに復活させられてしまう契約になっているんです。んーーー、結構真面目に考えると嫌な気分になっていく設定ではありますね。
さて、小説の中で一番強いはずの隊長ブレイドも不意打ちかなんかであっさり死んでしまうんですよ。それはもうあっさりでしたね。敵の必殺技みたいな一撃を思いっきり受けて即死。

「はやっ！！　ていうか、一発！？」

って思いました。
死んだブレイドは、宇宙船の中でクローン技術を使って復活することになるわけです。そして、第一声。

「・・・俺は何人目だ？」

くっ・・・さすが歴戦の傭兵。その場は、指示を普通に与えて自室にもどるブレイド。自分の部屋には、出撃前に飲みかけたウイスキーが。それをみて、「それは、俺のウイスキーだけど。俺は、飲んだ記憶はない。」と。でも、自分の心にこれは「俺」のだと言い聞かせて飲み干し、頭を抱えたまま夜が更けていく・・・

やっぱり、彼も人間なのだなと。

こんな男が私はすごく気に入り、よく名前として使わせてもらっていたのですが、途中からこの単語自体が持つ意味も自分にとって意味をなすようになりました。

一度、話の方向を変えさせてもらいます。

守るという事は、どういうことだと思われるでしょうか。そして、守るために何が必要であると考えるでしょうか。単純に、好きな人を守る事を考えてみましょうよ。

「守る」という位だから、
「私は、あなたの盾になる」
という発想が基本だと思います。確かに、そのとおりだと思うからです。

でも、ある日、自分はそれだけではダメなのではないかと思ったのです。
盾になる。
しかし、大事な人を守るためには剣も必要なのではないかと思ったのです。

＞その人のためと思って、言うべき注意を言わないときはないですか？

＞辛そうなその人を前にして、寄り添う以外にできることはありませんか？

本当にその人の事を大切と思うならば、剣になる必要があると思ったんです。


それが、Bladeという心意気。


しかし、はっきり言うことが、人を助けると同時に傷つけるという事にもなるでしょう。人間嫌われるというのは怖いものです、まして自分が大切に思っている人から嫌われるというのはなおのことです。どこかで、なあなあですましていることがあります。それでいいときもあるでしょうけど、それではダメなときもまたあると思います。だから、自分は人を守る刃になりたいとせつに思います。
しかし、この非核三原則の時代に刃の価値はあるのでしょうか。

俺は、斬り捨てていけるのか！？