最近、ハイテンションだと思っていたらそれはただの錯覚でした。
 
なぜかって?
 
 
 
風邪だっただけさ!!
 
 
 
どうりで何かおもいっきり感があると思ったら、そういうことだったみたいですね。
最後の灯火のようなものだった模様。
ひさしぶりに、大学を休みました。まあ、半分サボりだけど。
 
今日は寝すぎで、夜が寝れん・・・。
かといって、寝ないと直らないんだけどねぇ。
 
やはり人間は、体の調子を崩すと心の調子も崩すようでして、小さなことで久しぶりに凹みなおした次第です。
 
 
さて、この世でもっとも残酷で頂点を極めることの難しい戦いとはなんだと思われますか?
 
はい、シンキングタイム!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
僕の中での正解は、「芸術」。
だって、スポーツは絶対評価が出るじゃない。それに比べて、一般に「芸術」と言われるものって人の価値が全てだし、人の価値感ほど曖昧でめちゃくちゃな価値ってありませんぜ。
 
>確かに、頂点を極めるのは難しいかもしれないけど、戦いじゃないんじゃない?
 
そう言われる人が大半だと思います。
「自分の表現したいものができればそれでいいんだ。」
「人の評価がうんぬんじゃないんだ。」
などと、言われるかたが多いはずです。でもね、あれは自分自身との戦いですよ。
例えば、自分が絶対だと価値を持つ何かを作り上げたときに、
「あれは、駄作だよ。」
「あんなの見せられたんじゃ、もう終わりだな。」
「お前才能ないよ。」
「やめろよ。」
などと、言われてみなさい。自分自身との戦いですよ。自分を信じれるか否か。
 
でもね、僕はこの先が難しい戦いが待ってると思うんですね。自分を信じるというのは表現者として大事なことですけど、例えば、1000人中1000人が「つまらない」と言ったのに、自分を信じるとしたら、それをどう思われますか?
 
「真の芸術家」
「頑固者」
 
等など、あるかもしれませんが、僕から言わせれば、
 
「一流のオナニスト」
 
としか言いようがありません。迷惑甚だしいですね。
とりあえず、才能という残酷なものが支配する世界だと感じます。
 
 
まあ、なんでこんなことをいきなり書き出したかというと、自分自身に対して思うところがあるからなのですが、
 
あ、とりあえず僕は、
 
「一流のオナニスト」
 
ではありません。そんなに、強気になれるなら日記にこんなこと書きません。それこそ、「強者の理屈」で世界を渡り歩きますよ。
 
僕は、以前何度も書いていますが、大学において学生劇団で芝居をしています。
芝居って、音楽もそうですけど、「芸術」の中では多少特殊な性質を持っていると思うんです。それは、かならず目の前にお客様がいるということ、そして、お客様の時間を規定時間拘束するということです。
絵画や、その類の「芸術」はつまらなければ1秒で見ることをやめてもいいわけです。
でも、僕らがやることはそうはいかない。だから、なおさら「一流のオナニスト」ではいけないと思うんです。お客様に「迎合」するというわけではなく自分の表現を、伝えたい何かを、伝わる形に変形させてでも見せなくてはならない部分もあるものだと思うのです。
「芸術」って、やっぱ勝ち負けあるんですよ。どんな素敵なものも、伝わらなければ意味ないですし。
 
私は、自分の過去を振り返って一度だけ芝居として取り返しのつかないミスをしたと思っています。
 
自分自身が、自信を持ってお客様に芝居を提供できなかったこと。
 
それが、自分自身のふがいなさによるものであること。
 
自分を信じてついてきてくれた仲間に対して、自信を持って引っ張ってあげられなかったこと。
 
そして、新入生に対して「芝居」の楽しさを伝えられなかったこと。
 
 
新入生歓迎公演という、春に新入生に対して行う芝居の脚本・演出をしたときの話です。
正直、その前に脚本・演出をした自分の作品が大当たりをしたので、それを見てくれたお客様が「期待」をもって見に来てくれていました。
そして、アンケートに書かれた言葉、
 
「前回のほうが面白かったです。」
 
そして、その年の新入生が裏でこぼした言葉、
 
「つーか、やっぱり入るのどうしようかって今思っているんですよ。」
 
 
それらも確かに痛かった。けど、
 
それらを予想できていた自分が痛かった。
 
 
僕は、みんなを裏切ってしまったのです。
 
 
「一流のオナニスト」にならなかったけど、裏切り者になってしまった気がしました。
 
それ以後、自分の芝居に対する面白いという「何か」が間違っているのではと思うようになってしまいました。
たかだか、一回の失敗で立ち上がれなくなったのかと、笑われるかもしれません。
 
まさしく、自分自身との戦い。
 
 
 
僕は、極論才能がない人間は芝居をすべきではないと考えます。それは、自分自身にたいしても考えています。お客様の時間に対して等価以上の何かを渡せなければなりますまい。
もちろん、熱意というものも才能ですし、努力も才能です。才能というものを判断するのは、曖昧な価値感しか持ち得ない僕らですけどね・・・
 
 
 
私は、今年で大学生活が終わります。
だから、今年で芝居は最後なのかもしれません。
僕は、裏切り者のまま芝居にさよならを告げたくはありません。
今年度の最後に、大学生活最後の脚本・演出をします。つもりでは、ありません。します。
そこで、自分自身の才能と名誉をかけたラストバトルをします。
裏切り者を返上します。これは、僕の芝居に期待してくれたお客様や仲間への一つの感謝です。
 
勝てば官軍、負ければ賊軍。
 
趣味の合うお客様には大満足を、合わないお客様にもそれなりの満足を。参加したみんなに、満足を。
させられたなら、いつかもう一度芝居をしたい。
 
 
だめなら、二度と芝居をしない。
 
 
 
 
芝居をみることで、芝居にかかわって行こうと思う。
 
 
 
 
 
 
 
ずっと、心に留めていた一つの決意。

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